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心と体の負担にならない片付け後の収納術:シニア向け暮らしを楽にするモノの配置としまい方

Tags: 収納術, 整理整頓, シニアライフ, 片付け後, 負担軽減

心と体の負担にならない片付け後の収納術:シニア向け暮らしを楽にするモノの配置としまい方

片付けを進めて、お部屋がすっきりとしてきたら、次は片付けた状態を長く保ち、日々の暮らしをより快適にするための「収納」について考えてみましょう。

シニア世代にとって、収納は単にモノをしまうだけでなく、安全に、そして無理なく取り出せるかが重要です。体の負担にならない配置や、探し物に時間を取られないしまい方の工夫は、日々の小さなストレスを減らし、心にもゆとりをもたらします。

この記事では、片付け後にリバウンドせず、心と体に負担をかけずに心地よい暮らしを維持するための収納術をご紹介します。

なぜ片付け後の収納が大切なのでしょうか?

片付けを終えても、モノの「定位置」が決まっていなかったり、使いにくい場所にしまってしまったりすると、またすぐに散らかってしまいがちです。これは「リバウンド」と呼ばれ、せっかく片付けた努力が無駄になってしまうようで、がっかりしてしまいます。

また、高い場所や低い場所に無理な姿勢でモノを出し入れしたり、どこに何があるか分からずに探し物をしたりすることは、体力的な負担だけでなく、「見つからない」「面倒だ」といった精神的な負担にもつながります。

適切な収納は、片付けた状態を維持するだけでなく、日々の動作を楽にし、探し物の時間を減らし、家の中での転倒リスクなども軽減することにつながります。つまり、安全で快適な暮らしのための土台となるのです。

心と体の負担にならない収納の基本原則

1. 「使う場所にしまう」を徹底する

これは収納の最も基本的なルールですが、非常に重要です。たとえば、郵便物や書類は、確認する場所の近くに一時保管スペースを作る。薬は飲む場所や使う場所の近くに。よく使う工具は、使う可能性のある場所にまとめておくなどです。

移動距離を減らすことで、体への負担を軽減し、使ったモノを元に戻す習慣もつきやすくなります。

2. 「ゴールデンゾーン」を有効活用する

「ゴールデンゾーン」とは、立ったまま、あるいは少し腰をかがめる程度で無理なく手が届く範囲(一般的に膝上から肩の高さくらい)のことです。

3. 中身が見える、取り出しやすい工夫をする

「どこに何をしまったか忘れてしまう」というのはよくある悩みです。これを解決するために、以下の工夫が役立ちます。

4. ラベリングをする

収納ケースや引き出しに、中に何が入っているかを書いたラベルを貼ります。これにより、家族にも分かりやすくなり、使った人が元に戻しやすくなります。手書きでも構いませんし、読みやすいように大きめの字で書くと良いでしょう。

場所別・モノ別の負担にならない収納アイデア(例)

キッチン

リビング

衣類

無理なく収納を改善するためのヒント

収納改善で得られる嬉しい変化

収納が整うと、探し物の時間がなくなり、イライラすることが減ります。どこに何があるか把握できている安心感は、心のゆとりにつながります。また、床にモノが散らからないことで、つまずいて転ぶリスクが減り、家の中での移動が安全になります。

使いたいモノがすぐに取り出せる快適さ、片付いた空間での安心感は、日々の暮らしの質をぐっと高めてくれるはずです。

まとめ

片付けた後も、心と体の負担にならない収納を心がけることは、快適な暮らしを維持するために非常に大切です。「使う場所にしまう」「ゴールデンゾーンを活用する」「見やすく、取り出しやすくする」といった基本原則を取り入れ、ご自身のペースで、安全に配慮しながら収納を見直してみてください。

小さな工夫の積み重ねが、毎日の暮らしをよりかるく、心地よいものにしてくれます。無理なくできる範囲から、ぜひ始めてみましょう。